2017年を振り返り、大きな出来事といえば「霧島いわさきホテル・林田温泉」の休館がショックでした。今回は番外編として記事にしたいと思います。
バス趣味の友人から、いわさきホテルグループの日帰り入浴券を譲って頂いたので、迷わず「林田温泉」を選択したのが今年の始めのこと。その時は休館してしまうなど思いもよりませんでした。
二十数年ぶりに訪れた2月上旬、所々に雪が残り、ひと味違う趣でした。当然気温が低い日でしたが、露天風呂に長々と浸かり、湯冷めしないように帰路に。
閉館が発表されたのは6月上旬。それからは、もう一度宿泊したい気持ちを抑えきれず、万障繰り合わせて10月の週末に予約を入れました。どうせならば路線バスで乗り込もうと、友人の車から降りて、近くの「丸尾温泉」から乗車して到着。ドアマンが迎えてくれました。
部屋の備品には「ホテル林田温泉」時代の、マルリンマークがついた物が所々に。
いわさきグループが事業を引き継いで「霧島いわさきホテル・林田温泉」となったのが1998年4月とのことなので、二十年以上前のモノ達ですね。
ホテルのいたる所には、木材や孟宗竹に乗り物の塗装を施したプランターが置かれています。鉄道車両が多いのですが、フロントの一番近くに「林田バス」と「鹿児島交通」(旧塗装)の作品。『林田愛』を感じずにはいられません。
レストランの中に「おれんじ食堂」が置かれていたのは、シャレでしょうねw。
エレベーターホールの一角には、過去を振り返る写真展のコーナーがありました。
バスファンにはたまらない写真の数々。ホテル林田温泉はバスと共にあったことがわかります。
「霧島いわさきホテル」と「指宿いわさきホテル」を直接結ぶ特急バス『メモリーライン』号も、休館と共に休止では無く、路線廃止という残念な処置。
二十数年前に宿泊した際、ホテル内にあったボウリング場のスコアシート。当然?手書きの時代。
その時の入浴券。こんなのは取ってあるのに、写真は撮ってなくて悔やまれます。
私の育った川内は「林田バス」と「南国バス」の2社でしたので、幼い頃からなじみがあるのですが「林田バス」といえば屋根の裾に『国立公園霧島〇林ホテル林田温泉』の文字が必ず書いてありました。大小路バスセンターのらせん階段に上り、同じ高さから見ていた覚えがあります。
2018年は図らずも、創業者林田熊一翁が自動車運輸事業を始めて百周年の節目の年だそうで。
巷ではNHK大河ドラマ「西郷どん」の放送、2020年には鹿児島国体も控え、「なぜこのタイミングに?」と思うのです。ただやはりお客様の安全を優先された大英断とも。
4年後に新たなスタイルで再開する予定だということですが、『信じて待ちます』