祁答院バスの記録(その4) |
「大村温泉」から上手・黒木・小牧の各集落を循環して、また大村温泉へと戻って来る便であるのは運行表であらかじめ調べてはいるものの、土地勘のない所で初めて乗る路線は、やはり不安がつきまとうもので、旅先でバスを利用するのに二の足を踏む原因かと、常々思う小心者です。
乗車すると運転士さんから「市役所のかた?」と。雨降る中、傘を差してカメラを構える私を行く先々で見かけ、勘違いされたようで「廃止になるから、広報誌か記録用に撮ってるのかと思った」。私がマニアであることを話しても、ごくごく普通に接して下さり、逆に「どこか撮りたい所があれば止めてあげるよ」と言って頂きました。
早速お言葉に甘えて、「妙見段」停留所付近の田植えを終えたばかりの水田地帯で撮影。(上写真)少し分かり辛いのですが、奥に作業真っ最中の田植え機も写っています。このあと小牧地区の細い生活道路を右折、左折を繰り返します。もう全く自分が今どの辺りにいるのか見当もつきません。何処をどう走ったのかもわからないまま県道へと出て、大村の中心部へと戻って来ました。
そして、運転士さんもお奨めの「鹿児島銀行前」にて一枚。ここは既出です。
http://basumichi.exblog.jp/24570971/
おおよそ25分で終点「大村温泉」へ。とりあえずお礼を言い、1時間15分後の便に再び乗車させて頂くことを伝えて、大村温泉へ入浴に向かいます。
ゆっくりと入浴を楽しんだ後、15時30分発のAコース大瀬戸行きへ乗車します。この便は先程乗車したコースを逆回りで循環し、藺牟田方面へと向かうルートなので、ある意味安心して乗れる(笑)バスです。
とは言うものの、県道を外れて細い道をグルグル回るうちに、瞬く間に方向感覚を失います。私は方向音痴では無い方だと自負しているのですが(さっき、こんな所通ったけ?)と思うほど。運転士さんに話を伺うと、毎週土曜日は主に旧川内市内を担当する運転士さんがやって来て乗務するそうで、目印の少ないこの辺りは、行路を覚えるのに大変苦労したそうです。「梅の木があって、そこを曲がってみたいな覚え方(笑)」
そんな中、前半に乗車した際に目をつけておいた「中黒木」付近の牧歌的風景の所で撮影リクエスト。